【防災訓練】自衛消防隊向けの訓練を実施しました

マンション防災

管理組合理事の改選に伴い、防災委員会のメンバーも入れ替わり、2年目の活動がスタートしました。最初の活動は、自衛消防隊向けの防災訓練の実施です。自衛消防隊を構成する管理組合理事と輪番制で任命された居住者らに対して、顔合わせを兼ねた活動説明会と設備見学ツアーを開催しました。

※防災委員会
管理組合の専門委員会として、災害時のマニュアル作成、備蓄品の検討整備、住民への防災意識の普及・啓発を行う時限組織。理事長や防災担当理事、防火管理者、有志の居住者等により構成され、月1回会合を行っている。

※自衛消防隊
マンションの自主防災組織。
管理組合理事、防火管理者、管理会社(防火管理技能者)、居住者(輪番制)らで構成している。

自衛消防隊向けの防災訓練

10/23、マスク着用と手指消毒の徹底などの感染症対策を行ったうえで、共用施設のオープンスペースに集合。はじめに自衛消防隊の編成と役割について理解していただき、その後、グループに別れてマンション内の消火・防災設備の見学、消火器の取扱い方法の確認、備蓄倉庫の資機材等を見ていただきました。

自衛消防隊の活動

消防法で設置が義務づけらた自主防災組織として誕生した自衛消防隊。班別の役割分担や活動内容が文書化されているのは火災時の対応のみです。災害時の対応として具体的な活動内容を決めてマニュアル化するという作業が必要になってきます。また、マンションは地区内残留地区に立地していることから、避難所へ逃げるのではなく在宅避難が基本となります。被災後もマンション内で生活し続けられるように、居住者同士で助け合う仕組みも作っていかなければなりません。

防災設備の見学ツアー

見学ツアーでは、敷地内にある変電室・自家発電機・給水ポンプ室・防災井戸の場所を確認し、消火設備、警報監視設備、非常用エレベーターの仕組みについて説明を聞いていただきました。5棟ある建物には出入口の場所があちらこちらにあり、見学中も迷子になっていまう程。長年住んでいるのに初めて通ったという場所もたくさんありました。消火活動や避難誘導をスムーズに行うためにも建物の構造や施設をよく知っておく必要があります。また、避難生活に欠かせないライフライン設備である変電室や給水ポンプ室が1階や地下にあるため、水害による被害がないかも心配されるところです。

消火設備の確認と消火活動

家庭用消火器は5年毎に管理組合がまとめて購入して入れ替えていますが、「期限を気にしたことがなかった!」「どこにしまってあったかな?」と、自衛消防隊に任命されるまで意識してこなかったという声も聞かれました。マンション共有部に設置されている消火器や消火栓の使い方、火災発生時の公設消防隊の支援活動についても確認しながら、初期消火活動の大切さを改めて考えていただきました。

備蓄倉庫の資機材類

備品や資機材についても見直しの時期に来ています。経年劣化しているものは買い替え、不足している備品は購入を検討しなければなりません。また、災害用トイレの設置や資機材の使い方は、訓練も必要になります。住民の中には管理組合で水や食料、毛布などが備蓄してあると思っている方もいらっしゃいますが、入居時にあった水や乾パンは期限切れ後は、再購入せず、備蓄はありません。管理組合が用意するものと家庭が用意しておきたいものをの切り分けをして、各家庭で1週間分の備蓄をすすめてもらうようにアナウンスしていく必要があります。

防災訓練を終えて

防災設備を実際に見学したことで自分の住んでいる場所にどんな災害リスクがあるのかを知っていただくことができたと思います。訓練に参加した方のアンケートでは、「防災設備を知ることができて役立った」「家の備蓄を見直したい」「家族と情報共有したい」「自衛消防隊の役割や活動を明確にする必要がある」、「訓練の内容を住民とも共有するべき」という感想が多く聞かれました。今回初めて、一般住民への参加も可能としましたが興味を持っていただけたのは2組だけ。次回、3月の全戸向け訓練では、自衛消防隊の活動や家庭の備えにもっと関心を持ってもらえるような取り組みをしていきたいと考えています。

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